いよいよ来週から海外のプロジェクトがスタート。最難関と言われる!?組立製造業の国内SAPプロジェクトで、無事に期限通りの本番稼動。何といっても「SAP」という怪物システムの本番稼動で、財務会計、管理会計、販売管理、購買管理、更には生産管理を含み、おまけに管理指標の管理、所謂ビジネスインテリジェンスのモジュールも同時に本番稼動。これから同じクライアントの海外子会社展開といった状況です。
自慢して良いよね~こうしたプロジェクトは!
ところが、昨晩所属する会社の社長から電話が・・・「無事に期限通りの本番稼動、というけど、収支は良くないね!結局、プロジェクトは赤字じゃない!どういうこと?」ってことらしい・・・
あっはっは・・・そんな事、今更解ったの!?既に6ヵ月前から結果は解っていました!だいたい目先の利益を追っていて、管理会計上の数字マジック(赤字計上が見えない仕組みになっている!)を見破れなかったのですから、社長、あなたの責任ですよ。というのが本音ですが。
原因は簡単で、OJT目的で、新人コンサルタントやら未経験コンサルタントを大幅に追加アサインして経験豊富なコンサルタントがそうしたコンサルタントの教育を実施。新人、未経験コンサルタントがまるでプロジェクトを実践しているかのようにプロジェクトに経費計上したため!例えば、外注費として一定の金額を一括で注文として支払えば、それで終わりのはずの帳票開発で、自社開発する方針に変更し6名ものコンサルタントを追加アサイン。しかし、プロジェクトの管理会計上、こうした費用は仕掛で計上していて、まったくこうした余剰人員の作業は見えない!担当する会計士の指導だそうで。
プロジェクトは、管理会計ではなくてキャッシュフローで管理しないとダメだと忠告したでしょ!監査人にも責任がありますよ。コンサルタントの実作業や現場を知らずに「監査」を偉そうにしていたんですから。
プロジェクトを実践しているコンサルタントは成果物に集中すること!プロジェクトの収支を気にして、成果物の品質が落ちるようでは(って、それが普通のようですが・・・)コンサルタント失格です。
まっ、社長は、「赤」になった収支をどうやって認め、今後、成果物の品質を落とさず、どうやって利益を向上させるか・・・それを真剣に考えてね!それが、コンサルタント集団を持とうなんて壮大なことを考える「あなた」の役割です。
経験談
ERP, SAP, グローバルプロジェクト, 管理会計
「CNET Japan::SAP、CO2排出管理ソフトウェア開発の新興企業を買収へ」は興味深いですね!って、SAPに関係していないコンサルタントにとってはどうでも良いのでしょうけど・・・
自分用に引用しておきましょう。
製造プロセスなどさまざまなビジネスプロセスの自動化を得意とするSAPが、二酸化炭素(CO2)排出の管理を専門とする企業を買収する。
企業向けソフトウェア大手のSAPは米国時間5月11日、バージニア州スターリングに本拠を置く創業2年の株式非公開企業、Clear Standardsを買収することを発表した。Clear Standardsは、企業が環境に与える影響を追跡してレポートを作成するツールを開発するソフトウェア企業だ。
ふ~ん・・・日本ではどうなんでしょうかね、こうした二酸化炭素を管理するソフトウェアって!?やっぱり、大掛りに必要なのかな・・・
SAPによれば、Clear StandardsのCO2管理ソフトウェアは、大規模な汚染源として欧州で規制を受けている企業や、自発的に持続可能性プログラムを実施している企業向けに作られているという。SAPではこのソフトウェアを、SAPアプリケーションの財務データや、SAPの環境、健康、および安全管理用アプリケーションに統合する計画だ。
そっか!財務データと統合ね、ってどうやって実現するのかな。また、日本語版はリリースされなかったりして。
トレンド
ERP, SAP
連休最終日の2009年5月6日・・・久しぶりに「SAPプロジェクト」の本番稼動に立ち会いました。財務会計、管理会計、販売管理、購買管理、生産管理、更には経営指標のデータ収集と分析と、ほぼ一つの会社の根幹となる業務の情報システムを一新するといった、所謂、基幹業務システムの本番稼動ってことですね。
受注処理をして、在庫を確認して、在庫があれは出荷して、在庫がなければ生産計画をたてて、製造するための部品や材料を発注して、生産計画に従って製造し完成したら出荷する・・・更に、こうした工程に基づいて財務会計上の処理をして、利益管理を管理会計の一部として実施する・・・こうした全ての業務を一つの情報システムで扱う!
こうして記述していると、やっぱりこの基幹業務システムって「怪物」ですね。もう既に10年を超えて、こうした「怪物」を扱っているわけですが、何度やっても失敗はつきものですが、今回は落ち着いていました・・・(予想以上にトラブルが少なかった、ということです!)
大きな問題といえば・・・コンサルタントの設定ミスで、発注が想像以上に大量発生した、といったところでしょうか。って、記述してしまえば、簡単ですが、発注ということは、部品や原材料の購入、ということですから、当然、必要以上に支払いが発生してしまうし、大量の在庫を抱えてしまうし・・・クライアントにとっては、大きな損失に繋がるし、山ほど抱えた在庫と共に支払いができなくなって倒産、何てことになってしまう。
今回のプロジェクトでは、水際で問題を発見、発注処理をキャンセルして、と解決策が打たれましたから、大きな問題になることはありませんでしたが(と言っても修復処理は大変でした・・・)、それにしても、こうしたたった一人のコンサルタントの設定ミスが、クライアント(ちなみに、今回のクライアントは上場企業です!)の生死を左右することがある・・・
普通の人間の神経では、基幹業務システムなんて扱えませんよね!「怪物」を10年以上も扱っている私は、いったい何なんだ!?なんて最近考えますが、ふっと「ERP(基幹業務システム)って、クライアントを潰すことができるな~」なんて現場でボヤいてしまって・・・「最近、悪意があるな・・・どうしたの?」なんて指摘を若いコンサルタントから指摘されたりして、慌てて訂正する、って場面がありましたよ。
ただ・・・「こんなに問題の発生が無く、このまま安定稼働に向かったら、業界では初めてなんじゃないか。奇跡的な成功だ!」とクライアントの社長から指摘されると、コンサルタントのプライドがひょっこり顔を覗かせて「当り前でしょ!我々がやったんだから・・・」なんて思いがぐるぐると脳裏を巡る・・・
やっぱりコンサルタントは止められませんね!
独断と偏見
ERP, SAP
「Enterprise Resource Planning::ERP」、即ち基幹業務システム(販売管理、購買管理、生産管理、財務会計、管理会計といった基幹業務が一つになっているソフトウェア)の雄、SAP社の第 1 四半期の決算内容が公開されたようです。
「CNET Japan::SAP、第1四半期決算–ソフトウェアの売り上げが33%減少」によれば以下の通りです。
SAPの第1四半期におけるソフトウェア売り上げは33%減の急落となった。この数値はメンテナンスとサービスの健全性の指標となる。原因は「厳しい経営環境」だが、前年との比較は困難という事情もある。SAPは顧客の懸念を軽減するため、メンテナンス価格の設定計画を変更した。
何だか理解するのが難しい日本語訳ですが・・・それとも私の理解不足ですかね!?結局は、売上が33%減って、予想を大きく上回って売上減少、ということね。SAPプロジェクトを推進している私にとっては、周囲の声から「SAPのプロジェクトが無い」といった噂があったのは、これで裏付けされたということになるかな。あまりビックリするようなニュースではありませんけど・・・「メンテナンス価格の設定計画を変更」としていることは、とても気になるところです。何といっても、信じられないような価格設定ですからね。
ニュースは更に・・・
この業績は予想を下回るものであった。Dow Jones Newswireの調査では、SAPは25億5000万ユーロの売り上げから2億6100万ユーロの利益を得る見通しとなっていた。SAPの売り上げを地域別に見ると、米国では13%減、日本では16%減、ヨーロッパ、中東、およびアフリカでは3%減となっている。
日本が最も利益減少が激しい、ということですよ。アメリカよりも、既にSAPが浸透していると考えられるヨーロッパでも3%って、日本よりもかなり減少幅が少ないのが気になるところです。
SAPは2009年年末までに従業員を4万8500人に削減する計画を発表しており、3月31日時点の従業員数は4万9916人となっている。この第1四半期には1億6000万ユーロを費やして、2200人の雇用削減が行われた。
リストラの計画では、まだまだ1400名ほどの従業員をカットする必要がありそうですが、その影響が日本に集中しないことを祈りますが。こうした状況で、値引き率が大幅に変更になったり、無理する営業が更に無理をすることが無いように祈るばかりです・・・
トレンド
ERP, SAP
基幹業務系のシステム、特に会計系のシステム構築に関係していると感じることは(というよりも実際に起きている問題としては・・・)監査と呼ばれる方々の乏しいIT知識。会話が成立しないことが良くあり、「新システムに関して詳細を説明しろ」と本当に良くいえたね、って感覚がありましたが。
やっぱり、そうした問題を解決しようと!?立ち上がった集団がありましたよ。「@IT::会計とITの専門家集団、公認会計士の新組織が始動」に詳細が掲載されていました。その名も「日本IT会計士連盟」というらしい。
ITの専門知識を持つ公認会計士で組織する特定非営利活動法人 日本IT会計士連盟は3月16日、東京都からNPO法人の正式認可を受け、4月に活動を開始すると発表
今のところ、たったの10名だそうですが、将来的にもっともっと増えることを祈っていますが・・・どうやら、企業監査には関係ない!?
日本IT会計士連盟はITの専門知識を持つ公認会計士が企業とベンダの間に入り、課題解決策を提案するよう支援する。具体的には会計知識、IT知識に関する教育コンテンツの提供や、資格認定制度、会計ソフトウェアや監査ツールの開発・提供、セミナーなどを行うという。4月28日にはベンダや企業の情報システム部担当者向けのセミナー「国際会計基準(IFRS)が会計システムに与えるインパクト」を開催
う~ん・・・新会計システムへの移行基準策定や注意点のリスト、新会計システムの監査基準など、もっともっと古い会計体質改善のための指針を示すように頑張って欲しいのですけど。きっと、そんな考えを持っているだろうと期待していますよ。
トレンド
ERP, 国際会計基準, 管理会計, 財務会計
とっても興味深いニュース!「@IT::「SAP Business Suite 7」が切り開く「脱アップグレード」の世界」がそれですが。ここ10年以上も「SAP導入プロジェクト」に関わってきましたがどこまで信じて良いのかな・・・
SAPジャパンは2月24日、ERPを含む業務アプリケーションのスイート製品の新版「SAP Business Suite 7」を発表した。複数の業務アプリケーションで構成する製品で、ユーザーは個別製品を導入することができると同時に、一括導入することで効率的なアプリケーションプラットフォームを構築し、SAP以外のアプリケーションとの連携性も高めることができる。
今時、「Suite」って流行るのかな。既に随分前に登場した統合パッケージでしょ。時代は既に「クラウド・コンピューティング」ということになっているのに、今頃「Suite」で文字通り「複数の業務アプリケーションで構成する製品」だそうな。まるで Microsoft Office のようなコンセプト。しかも個別製品を導入することができるって言われてもね・・・
Business Suite 7ではその苦痛を生むアップグレード作業をやめて、代わりに「enhancement package」と呼ぶ拡張パッケージを提供することで機能を追加できるようにした。ユーザーはenhancement packageの中から自社に必要な機能だけを選んでアプリケーションに適用可能で、従来のアップグレード作業と比べて小さな負荷で新機能を使える
これって・・・拡張パッケージをインストロールするってことは、結局はアップグレードってことじゃないのかね!?表現を変更しただけのような気がするけど違うんかいな?
昨年、メンテナンスに関するライセンス料金を大幅にアップさせて、これまでにアップグレードに数千万円という大金を費やしたクライアントはどうするのかな?また、フォローなしかな・・・SAPが提供するパッケージの実力は認識しているけど、どうもSAPが考えているビジネスモデルそのものが問題が多過ぎて・・・
やっぱり、SAPに対しては「もの言う」コンサルタントになってしまうな。
ネットライフ
ERP, SAP
「@IT::クラウド・コンピューティングバトル2009」というウェブページを発見。とても興味深い 2009年の予想をしているので、ちょっとピックアップしておこう。特に、今の私個人のビジネスにも影響がありそうだし・・・
まずは、ウェブページの出だしから・・・
SaaSインテグレーターでコンサルティングサービスを提供するAppirioは、2009年のクラウド・コンピューティングの展望について、いくつか面白い予測を立てている。端的に言えば、セールスフォース・ドットコムとグーグルのオープンクラウドが、マイクロソフトのWindows AzureおよびMicrosoft Online Servicesと壮絶な殴り合いを繰り広げるというのだ。Appirioは、エンタープライズアプリケーションやビジネスインテリジェンスから、エンタープライズソーシャルネットワークまで、クラウドをめぐって大きな出来事が相次ぐと見る。
上記において、太字にしている「セールスフォース・ドットコム」、「エンタープライズアプリケーション」、「ビジネスインテリジェンス」の3つは、既に昨年から2009年度の着目として、私個人としては対策を講じている(所属している会社で対応策を検討している)ので、ちょっと安心感はありますが、もうちょっと掘り下げておく必要がありすだな。
さてさて、ウェブページにある10の予想をかいつまんでリストしておきましょう。あくまでも予想ですから、下記のリストの利用の仕方は、読者の方々に任せるとして・・・私なりの感想は、リストの後に記述しておきましょう。
- マイクロソフトやほかの伝統的なソフトウェアプレーヤーは、新しいが、閉じたクラウドプラットフォームへの投資を増やす。一方、オープンアプローチ派のアマゾンやFacebook、グーグル、Salesforceは、より多く、より深く「クラウドコネクション」に投資する。プラットフォームの優位性を巡るクローズド対フェデレーテッドの議論は、さらに白熱するだろう。
- Windows Azureは一部の独立系ソフトウェアベンダや顧客にしか受け入れられない。そのためユーザーが失望し、先行するクラウドプレーヤーに2010年まで追いつくことはできない。ただし、その頃になっても「基本的にはMicrosoft Exchangeや既存のオンプレミス、.NETアプリケーション向けの比較的ベターな基盤」にとどまる。
- グーグルがエンタープライズ向けに、セキュリティ、透過性、開発言語を強化し、多くの企業がGoogle Appsに群がるだろう。Google Appsを評価し、移行する企業は、現在の3倍以上になる。そうした企業の多くは、Microsoft ExchangeやOffice、Lotus Notesのユーザーである。
- 大手のSaaS 1.0カンパニー(SugarCRM とか NetSuite とかを想定しているらしい・・・)が倒産する。SaaSとクラウドへの投資は来年も増加するが、SaaS 1.0カンパニー(独自にSaaS製品を一から構築したスタンドアロンの会社)には行き詰まるところも出てくる。セールスフォース・ドットコムの Force.comプラットフォームがライバル企業の息の根を止めるだろう。
- 従業員1000人以上のサーバレスカンパニーが出現する。2009年には完全にサーバレス化する企業が増加するだろう。
- プライベートクラウドが流行する。プライベートクラウドについては今後も過剰な宣伝が続くだろう。だが、ほとんどの顧客は、ちょっと便利なデータセンターの程度のものであることに気付く。ただし、膨大な量のトランザクションや厳格な規制、セキュリティ要求を満たさなければならない顧客は、それなりの価値を見いだすだろう。
- ビジネスインテリジェンス(BI)がSaaSの次のファンクションエリアになる。ここ数年は、CRM(顧客関係管理)とHRM(人的資源管理)アプリケーションがSaaSへシフトするためのポスターチルドレンになった。同じことがオンデマンドBIによって起こるだろう。
- SAPかオラクルがPaaS(サービスとしてのプラットフォーム)市場に参入し、少なくとも今後数年以内に構築しようとしている新しいクラウドプラットフォームについて語り始めるだろう。
- 企業はソーシャルネットワークの使い方を発見する。人事やマーケティング部門はソーシャルネットワークを日常業務に応用する道を探り当て、企業は FacebookやTwitter、LinkedInなどのソーシャルネットワークに接続するビジネスアプリケーションを活用するようになる。
- 少なくとも1億ドルのソフトウェア製品が1つ、Force.com上に構築される。オンデマンドプラットフォーム上で大規模のビジネスを展開することは不可能だという神話は2009年、年間売上高1億ドルの可能性もあるPaaS対応アプリケーションの登場とともについに覆される。
上記をベースに自分なりに考えると・・・
2008年、私個人として CRM の動向は気になったところです。というより1996年頃から CRM に関して着目していました。しかし、「馬鹿な」コンサルタント達のソリューション優先のビジネス方法が、日本市場で CRM の勢いを抑えてしまった・・・もっと、CRM が浸透するためには、日本における「組織営業」という概念が浸透しないと・・・セールスフォースは、昨年からビジネス関係を構築しているので、情報システムの形式に拘らず、サービスを提供できるようなコンサルティングが必要でしょう。
SAP が随所に登場していますが、ERP の世界は、ますます SAP に傾注するでしょうね。既に市場では ERP と言えば SAP といった傾向があるのではないでしょうか。クラウドであろうがクローズであろうが、基本は業務改革ですから、あまり情報システムの形式にとらわれないことが重要ですね。我々コンサルタントが肝に銘じておく必要があるのは、情報システムはあくまでもソリューションである、ということ。「なぜ、そのソリューションが必要なのか」、「どんな効果を期待できるのか」、「ソリューション実施後、どんな成果があったのか」を見極める力量が必要です。
そして・・・以前から強調している「ビジネスインテリジェンス」の世界は、2009年の私の最も強調したい注目株です。特に、財務会計や管理会計との連携は、必ず市場で話題になるはず!「Panorama、PivotLink、LucidEra、Business Objectsなどが推進力になる」と予想されているようですが、既に2008年に Business Objects には着目していますが、もうちょっと突っ込んだ理解が必要かもしれませんね・・・
この金融恐慌の時代・・・IT業界は、ちょっとのんびりしていると思いますが、まさに我々コンサルタントも、優秀なコンサルタントとそうではないコンサルタントの格差が拡大していくのが、2009年なのではないかな、と予想している私です。
トレンド
CRM, ERP, SaaS, SAP, セールスフォース, ビジネスインテリジェンス
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