希望格差社会、コンサルタントは「勝ち組」!?
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内田樹氏がそのブログの投稿記事、「内田樹の研究室 2006::希望格差社会」で「若者である方たちと「元若者」になりつつある不安定就労者のみなさんに熟読して欲しい」と主張している山田昌弘[1]著「希望格差社会」(ちくま文庫:2007年3月)
に興味があって、早速!?読み始めました。って、ちょっと遅いか!?
本ブログの投稿記事、「現代が分かる10テーマ」でも紹介しましたが、「格差社会」は現代を知るためのキーワードです(と、書いてあった!)。文庫本ということもあって、気楽な気持ちで読み始めましたが、ちょっと待った~といった感覚。とにかく覚悟して読んでいかないと、私のような凡人には、内容を読み間違えてしまう・・・本のあっちこっちに出てくる統計数値には、まさに説得力のある説明の裏付けになっています。
本投稿記事で、統計的な数字を説明することは避けますが、それにしても、これまでに誰もが感じていたけど、実際には口にださなっかたような事項を平気で記述している!例えば、一流大学を卒業して、一流企業に勤めれば、生涯安定した収入が獲得できて、その子供も安定した教育が受けれた時代、といった内容ことを記述しています。誰もが認めたくはなかったはずですが、暗黙のうちにそうした事実は起きていたわけです。著者は、それが良かった、とは言っていませんけど・・・
それが、1990年の前後から、いわゆる「勝ち組」と「負け組」が明確になってきて、以前のような構造(一流大学卒業して、一流企業に就職すれば・・・といった構造)が崩れ始めた、と主張しています。実力で評価される時代、そんな時代がやってきた!
以前は、失敗しても企業やそれに匹敵する団体等が個人を守ってくれたはずが、実力の世界に変遷していく過程で、「自己責任」ということで、周囲が守ら無くなってきている・・・まさに、「な~るほど・・・」と感心させられる。
私個人、一流大学を卒業して、一流企業に勤めて、一生安定した収入、といった方法が嫌で、コンサルタントという職業を選定し、更にはアメリカの「実力主義」の世界へ自ら乗り込んでいった、という経歴があるだけに、この「格差社会」に関する文庫は、かなり興味深く読み進めています。
この世界恐慌の最中、派遣労働の問題や外国労働者の問題等、かなり切羽詰まった話題が多い中、この文庫本は、まさに必読の一冊といった感じです。
脚注:[1]
山田昌弘(ヤマダマサヒロ)
1957年東京都生まれ。1986年、東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。東京学芸大学教育学部教授。専門は家族社会学・感情社会学。内閣府国民生活審議会委員、東京都児童福祉審議会委員などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)




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